太陽のシゴト
これまでにあった開発エピソードを
紹介します。
クライアントへの、
仲間への、ものづくりへの想いが
少しでも伝われば嬉しいです。
想いをカタチにする会社
太陽のシゴト
これまでにあった開発エピソードを
紹介します。
クライアントへの、
仲間への、ものづくりへの想いが
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太陽美術紙工 開発秘話
#01
ナルハコ誕生まで
営業部
CAD課
リーダー
藤原 厚司
営業部
デザイン企画課
リーダー
西田 孝之
営業部
次長
浅野 基
太陽美術紙工が独自に開発した
紙製の応援グッズ「ナルハコ」。
ゼロから生み出されたオリジナル製品「ナルハコ」は、
どのような経緯で制作されたのでしょうか。
今回は当時をよく知る3名に開発秘話を聞いてみました!
01
きっかけは会社の転換期
まずはナルハコって何か説明しないとわかりにくいよね...?
そうですよね。オリジナル製品ですからね。これは、メガホンの様に叩いて音を出す紙製の応援グッズになります。コロナ禍の声が出せない時期に、会場を盛り上げるために開発した商品です。
ナルハコの開発時期は、コロナのタイミングに加えて、会社の転換期ともちょうど重なってるんだよね。発注いただいたものを作るという従来の形だけでなく、企画したものをこちらから提案していくことにも注力していこう、という方針が打ち出された時期だったんだよ。
それまでは大手からの下請けも多く、ものすごい数の制作物を捌いていた時期が長かったので、技術は上がったし、知見も溜まった。それを太陽ならではの形で提供していきたいというのが、方針転換の背景でしたね。企業として次のステップに踏み出した時期でした。
02
営業マンの
閃きから生まれた
「ナルハコ」
ナルハコ開発のキーマンは、営業のMさんだったよね。コロナ禍でイベントが再開したら「声を出さない応援グッズ」の需要があるんじゃないかって閃いたらしいんです。
それで着目したのが、高知の「よさこい」で使われる「鳴子」だった。太陽は今までパッケージを中心に作ってきた会社だから、その知見を活かして、鳴子みたいに音を出せるものを箱で作れないかって発想になったんです。
さらにMさんはアイディアを考えただけじゃなく、提案先の目星までつけていたんです。有名な球団に繋がりがあったから、そこに提案しようと。
そこまで具体的だったから、会社としても期待できたし、正式にプロジェクトとして動き出したんです。
03
試行錯誤と順調な開発
「叩いて音を出す」や「組み立てが容易」という条件を考えると、大まかな形は自然と決まったよね。
そうでしたね。構造自体は、私たちにとっては難しくなかったので、大まかな形が決まってからも早かった。後は球団のデザインが見えやすいように表面を広くしたり、強度を保ったり、細かい調整を加えていく感じでしたね。
強度に関しては、負荷のかかる部分を二重にして、より丈夫な作りにしたかったんだけどね。イベントで無料で配布できる点、紙だからこそ使い捨てできる点を考えると、価格は抑える必要があったから諦めたんだよなあ。職人としては、とことんこだわりたかったけど(笑)
試作品を先方に確認していただいてからの修正依頼もほとんどなかったですし、すごく順調に進んだ印象がありますね。Mさんの営業力もあって、正式に採用に繋がりました。あの時は嬉しかったですね!
04
ナルハコの成功と
未来への挑戦
紙製品で安価な点が、イベントにピッタリだとご評価いただきましたね。メガホンや叩いて応援するグッズは、決して新しいものではない。それを紙製で無料配布できる形式で実現できたことに、新しさや面白みがあったんだと思う。
他の球団から依頼があったのも嬉しかったですね。同球団からも、他にも新しいものは作れないかって依頼があったし、満足してもらえたという実感は大きかったです。
その後、第二弾として「ハリセンホン」という商品も作ったんですよ。
イベントは毎年あるから、来場者を飽きさせてはいけない。いい商品でも何年も同じものを出すわけにはいかないんです。太陽のアイディア力が試されますね。これからも自社発信の企画開発は続けていきたいですね。
発注いただいたものを、きっちり作れる製造技術とノウハウの土台の上に、発想力や問題解決能力が乗ったものが今の太陽の強みだと思う。
クリエイティブなメンバーも増えてきているし、どんどん力を発揮してもらいたいね。
太陽美術紙工 開発秘話
#02
着るビールと
「ハコメン」の挑戦
営業部
デザイン企画課
サブリーダー
山口 京子
営業部
本社営業課
担当者
森 俊彰
営業部
CAD課
サブリーダー
高岸 豊史
太陽美術紙工が手がけた製品の中でも「BEERソックス」は、
ユニークな経緯で生まれた製品です。
「ハコメン」と呼ばれるSNSの運用チームが
どのようにして、制作したのか。
今回はハコメンの3名に「BEERソックス」の
開発秘話を聞いてみました!
01
「主役になる箱」を
目指して
着るビールさんの「BEERソックス」のパッケージ、実は私たちから提案した商品なんですよ。お客さんからのご依頼ではなく、勝手に試作品を作って提案したんです(笑)
開発の経緯を説明するとなると...「ハコメン」のことから話しましょうか...!ハコメンというのは、会社の魅力を発信するためのSNS運用メンバーのチーム名で、メンバーは私たちを含めて5人います。
太陽の魅力って、企画・デザイン・設計・製造を高いレベルで実現できることだと思うんです。だから、他では見ないような独創的なデザインの箱を実際に作って、企画を絡めた写真や動画として投稿する活動をしています。
箱って本来は中身が主役ですよね。それを覆して、主役になれるようなクセの強い箱を作りたいってずっと思ってたんです(笑)
通常の業務ではまず出てこないようなデザインや設計をする機会になるので、クリエイティブな感覚を磨くことができる場にもなっていますね。
02
ビールジョッキ型をした箱が
運命の出会いを呼ぶ
ハコメンの活動として、夏の時期にビールジョッキ型の箱を作ることになったんです。フライドポテトとか、ビールのおつまみを入れたら楽しいよねって。
泡の部分を取り外せるようにしたり、それをひっくり返してケチャップを入れる小皿になるようにしたり、かなりこだわった内容でしたよね。
Instagramの投稿も、箱の仕上がりも完成度は高かったと思います。ここで一旦、ビールジョッキ型の箱の制作は完了して、いつも通り他の箱の製作を進めていました。
投稿のネタ探しでSNSを見ていたら、ビールに関連したデザインの衣服やグッズを取り扱っている「着るビール」さんの投稿を見つけたんです。直感的に「前に作ったビールジョッキ型の箱が使えるかも...!」って思って。そこからチーム内で作戦会議をして、提案してみようって流れになったんだよね。
03
常識破りの提案と
熱意が道を切り開く
まずは作った箱を見てもらいたいから、郵送しようと思ったんです。
ただ、いきなり送りつける訳だから、社会人として正しい手順ではないですよね(笑)だからこそ失礼にならないように、誠意をこめてしっかり準備しましたね。
ビールジョッキ型の箱を入れるための専用の箱を作って、手紙と一緒に入れて送ったんだよね。
誰にでも送ってるって思われたくなかったし、失礼な形にしたくなかった。自社に工場があるからこそできる贅沢な作戦だよね(笑)
僕が提案に行くことは決まっていたので、手紙は僕の手書きでした。そしたら、先方からいい反応があったので、そこからは具体的な調整という形になったんです。
04
製品化への道のり
この時点では、着るビールさんのどの商品を入れるための箱にするのかは、まだ決まってなかったよね?
そうそう。僕が最初にミーティングをした際に、一番売れ行きがいいのはソックスだと聞いていたので、その時にソックスの箱にしようって決めたんです。
実際にソックスを入れるとなると、結構大きなサイズになったから、試作品がもっていた「かわいさ」を維持するのに苦労したよね。ジョッキの持ち手のバランスや、泡のイラストの滴る表現などにこだわって、なんとか実現しました。
費用面との兼ね合いも難しかったですね。主役はソックスだから、箱に原価がかかりすぎてもいけない。取り外しできる泡も気に入っていたんだけど、泣く泣く無くしましたね。
そこからは大きな修正もなく、製品化までサクサク進んで行きましたよね。納品後にイベントに出店して、販売する機会があったんですが、購入したお客様がこの箱を持って歩いているのを見た時は、すごく嬉しかったです!会場でも目立つし、着るビールさんにも喜んでもらえる仕掛けになったんじゃないかな。
05
ハコメンの挑戦は続く
通販でも販売されていますが、ビール好きな人が購入する商品なので、この箱で届いたら喜んでくれるでしょうね!
こういう事例はどんどん増やしていきたいですねえ。提案時にモノがあるっていうのは、やっぱり営業マンとしても心強い。
ハコメンの活動はチャレンジングなことをやっていくということに価値があると思うので、まずは自分たちが好きになれるような箱をどんどん作って発信していく。そしてそれを、森さんがどんどん営業してくれる(笑)
クセが強くて魅力ある箱、そして商品化できる箱をどんどん生み出していきたいね!
太陽のシゴト
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仲間への、ものづくりへの想いが
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